

静鉄グループの象徴であり、ショッピングセンターの先駆けでもある「新静岡センター」。昭和41年に竣工し、幾たびの改装・補強工事等を経てきたが、高齢化社会や環境型社会など将来に対する都市機能の必要性を踏まえ、従来の発想や概念を一掃し、全く新たなコンセプトのランドマークを建設するプロジェクトが本格的に始まった。そもそも新静岡センターは、ショッピングセンターとしての機能に加え、一日約4万人が乗降する電車・バスターミナルとしての機能も併せ持つ交通ターミナルである。ゆえに、この「新静岡エリア再開発プロジェクト」は、静岡の中心市街地活性化に大きく寄与するという考えのもと、50年後でも静岡中心部のランドマークたりうる施設を模索し、行政や警察等とも協議を重ねながら進めているビッグプロジェクトなのだ。そして、このプロジェクトの中心を担っているのが、静岡鉄道㈱の「新静岡再開発推進室」。2011年度の完成を目指し、今動き出している。




この一大プロジェクトの掲げる開発コンセプトは、「静岡市都心部の新たな魅力創出・まちづくりに貢献するターミナル一体型再開発」。これを実現するための開発方針は以下の4つである。1つ目の開発方針は「既存建物の建替えと公共交通ターミナルとの一体再開発による都心の新しい魅力づくり」。利便性の高い商業・交通一体型施設やパブリックスペースを設置し、連続した街並みや賑わいを創出する。2つ目は「中心市街地の活性化、歩行者回遊性の向上に貢献する都市拠点の形成」。バスターミナルによる敷地の分断や、地下道のわかりにくさなど、周辺街区との回遊を妨げている現在の課題を解決するため、地上コンコースの整備等により周辺街区をつなぐ歩行者のネットワークを強化し、歩行者の回遊性の向上に取り組む。3つ目は「公共交通の利用促進に貢献する快適な鉄道・バスターミナルの整備」。この整備においては、上下移動のないバリアフリーな移動環境の実現や、バス乗り場の分散化によるわかりにくさや利便性の低さを解決するためのターミナルの環境改善が主な狙いとなっている。そして、4つ目の方針は「敷地の秩序と有効利用による安全で快適な歩行者空間の創出」。計画地内の土地の付け替えや敷地の高度利用・壁面後退により、周辺道路の歩道空間を整備することで、安全で快適な歩行者のネットワークを創り出し、公共貢献を果たしたいと考えている。




前述したように、明確なコンセプトのもと計画は着々と進行しているが、大きなプロジェクトであるがゆえに、勇気を持って困難に立ち向かわなければならない局面も出てくる。だからこそ今回のプロジェクトで新静岡再開発推進室のメンバーが忘れてはならないのは、一人ひとりが、「この静岡の街を、自分たちの手でより魅力ある街にしたい!」という強い意志と情熱のもと、この仕事に携わっていることに誇りを持ち続けることである。そして、困難にも怯まず立ち向かう勇気を持ち、決して努力を惜しまず取り組んでこそ、夢は実現するのだということを…。伝統に甘んずることなきフロンティアスピリットこそが、静鉄の成長の原動力なのである。

|
|

新静岡エリア航空写真

地上屋内コンコース完成イメージ

 |