プロジェクト紹介

草薙再開発プロジェクト

※この記事は、2016年3月に取材したものです。記事中の内容や社員の所属部署・役職は取材時のものです。

1.草薙駅南口再開発事業への参画

草薙駅南口地区市街地再開発事業
「暮らしを支える商業施設」と「快適・便利な都市型居住空間」を融合させた、地上27階建ての高層ビルを建設(平成28年3月竣工)

今から21年前の平成7年に「草薙をもっと良くしたい」という想いからこの再開発事業の発端となる「草薙駅前まちなみデザイン推進協議会」が立ち上がりました、それから、10数年の検討を重ね、平成24年に「草薙駅南口地区市街地再開発組合」が発足され、このプロジェクトは本格的に始動しました。当社は地域に根差した県内有数の総合ディベロッパーとしてこの高層ビルの住宅部分の企画から販売に参画させていただきました。

2.プロジェクトの指針「草薙駅周辺まちづくりビジョン」

「草薙駅周辺まちづくりビジョン」とは、未来への“目標と想い”を共有し、まちづくりを推進する上で、手引きとなるものです。まちづくりの「理念」、地域がめざす「あるべき姿」、実現に向けた「方針」、取り組む「体制」について取りまとめています。
以下4つの目標がビジョンの柱です。

ビジョンにおける4つの柱

1 緑と暮らす街
2 文教の街
3 安全安心な街
4 賑わいのある街

3.開発担当者インタビュー

構想から約20年の年月を経て、様々な関係者の想いがこの3月に完成形となる今回の再開発プロジェクト。やりがい、そして難しさ…。その担当者の想いを語ってもらいました。

鈴木 雄大

静岡鉄道株式会社
不動産分譲事業部 開発課 主任

鈴木 雄大(たけひろ)

Q1.担当された業務内容は?

高層ビルの住宅部分「マークス・アネシスタワー草薙」の企画から販売までの全体の調整を担当しました。どのようなマンションを企画するのか、どのようにマンションを販売するのか等、再開発組合をはじめ、建設会社や設計会社等の事業者と当社の建築部門、販売部門とのパイプ役として調整を図ってきました。これから竣工を迎え、住宅をお客様に引渡し、再開発組合が解散するところまで携わっていきます。

Q2.今回、どのようなことが大変でしたか?また、大切にしたことは?

この再開発事業には様々な関係者のみなさまの想いがたくさん詰まっていました。事業主である再開発組合、行政、事業をコーディネートするコンサルティング会社等、それぞれの想いがありました。そんなたくさんの想いが詰まったプロジェクトの担当に私がなったのは4年前、当時27歳で関係者の中では一番若く発言に躊躇していました。そのため、日々の“対話”を大事にし、信頼関係を築くことから始めました。

Q3.初めて再開発事業を担当されたそうですが、プロジェクトに携わっての感想は?

この再開発事業に関わった方々にとって「静岡鉄道=鈴木」であり、私の発言が会社の発言につながるという責任の重さを痛感しました。また、“対話”を大事にする中でいろいろな方とのつながりができたこと本当にうれしく思います。それには、2007年に入社して以来、総務部門、静岡トヨペットへの出向、人事部門、不動産仲介部門等、様々な部署の経験があってのことだと感じました。今回、再開発事業を通じて得た貴重な経験・出会いは今後の私の大きな財産になると思っています。

Q4.プロジェクトを進めていく中でやりがいを感じたことは?

建物が自分の目の前に姿を現したとき、そこを利用してくれる人、そこで暮らす人、誰かの記憶に残る場所をつくるという仕事に携われたという実感がものすごく大きなやりがいだと感じました。

Q5.草薙の将来に向けて想うこと、願いは?

携わって4年、草薙を知れば知るほど好きになりました。この再開発事業を長年支えてきた再開発組合及び地域のみなさまはもちろんのこと、「マークス・アネシスタワー草薙」を購入していただいたお客様が一緒になって「都市と自然」、「歴史と文化」が調和した文教地区としての魅力あふれる草薙の街をより一層盛り上げていってほしいと思います。

中野 克俊

静岡鉄道株式会社
不動産分譲事業部 建築課 課長

中野 克俊

Q1.担当された業務内容は?

住宅部分の企画を主に行いました。「マークス・アネシスタワー東静岡」の企画で構築した防災力強化をベースにし、草薙らしい間取り、仕様、カラーといったものを取り入れています。全体の企画については再開発組合が主体となりますが、当社の要望も取り入れてもらうよう提案をしながらまとめて行きました。

Q2.再開発事業に携わる魅力や、やりがいは?

新しい建物ができ、活性化し街が元気になる。このような事業に参加できることが大きな魅力だと思います。主要駅周辺の大規模な再開発事業に参加できる企業は、県内でも多くはありません。当社は静岡市街地、清水駅前、沼津など数多くの再開発事業に参加しています。私がこのような再開発事業に携わり企画ができることに喜びとやりがいを感じました。

Q3.今回の企画で特にこだわった点は?

「マークス・アネシスタワー東静岡」に続く第二弾のアネシスタワーとして防災力にこだわった点と草薙という伝統ある立地に建つマンションとしてふさわしいマンションにする点を特に意識しました。

Q4.草薙の将来に向けて想うこと、願いは?

「また、草薙に住みたい」と戻られてくる人も多いようです。もともと、草薙は自然が多く、歴史が薫る文教地区です。駅南の山手エリアは、美術館や図書館、高級住宅地があり、市内でも一線を画す雰囲気を感じます、この街を愛してやまない方がたくさんいらっしゃいます。そんな素敵な草薙が、賑やかな街になってほしいと思います。